はじめに
不動産投資をするなら、もちろん相応の物件を探しますよね。
そして、当然ながら物件選びのポイントとして利回りに注目するはずです。
すぐに物件を購入するわけでなくても地域ごとの利回りの推移に目を通している人も多いと思います。
しかし、これから不動産投資を始めようと考えている人にとっては「なぜ、推移していくのか?」が気になることでしょう。
その点について簡潔に説明していきます。
利回りを左右するもの
まず、アパートやマンションの利回りが推移する要因としては物件そのもの築年数や構造が挙げられます。
そもそも利回りは、簡単に言ってしまえばアパートやマンションの購入費用を家賃でどのくらい回収できるかを%で示したものになります。
ですから、購入費用が安ければ利回りは高くなる傾向にあります。
例えば、同じアパートでも新築のときと中古になってからでは価格が違いますよね。
多くの場合が新築のときが高いはずです。
となると、利回りは新築のときは低く、中古になると高くなるのです。
このように物件自体の状態によって利回りが推移していく側面があります。
しかし、要因はそれだけではありません。
その時々の景気や金融政策なども影響してきます。
分かりやすいのが金利でしょう。
不動産投資はアパートローンを組んで行うのが大半です。
ですから、金利が高いと結果として購入費用が高くなるので利回りは低くなり、逆に金利が低ければ利回りは高くなるといった構図になります。
今後の見通しは?
2021年以降、東京都心・地方問わず利回りがどのように推移していくかは専門家でも予測ができないと言わざるを得ないでしょう。
理由は容易に想像がつくと思いますが、コロナ禍の終息が見えないことにあります。
これにより景気の動向が読めないので、どんな対策が出されるかも推測できない状況であるのは否めません。
そして、これらの影響を受ける利回りについて見通しを立てるのはさらに困難といえます。
このように長期的な見通しが立てられない以上、自身で今までよりも景気の動向や金融政策について注視していく必要があると思われます。
まとめ
利回りは、物件そのものだけでなく、そのときの景気や政策によって推移していきます。
ですから、不動産投資を目的とした物件の購入においては、これらの要因を考慮した利回りをもとに購入のタイミングを見極める必要があります。
特に今後もコロナ禍の影響が続くと予想されるので、いつもよりも慎重な判断が求められるでしょう。
そうした状況での判断を一人でするのは難しい点がありますので、信頼のおける専門家や不動産会社に相談することをおすすめします。