はじめに
ミドルリスク・ミドルリターンの投資として注目を集め続けているインカムゲイン方式の不動産投資。
投資(不動産経営)を始めれば、さまざまな種類の税金とお付き合いしていかねばならないことは、ほとんどの方がご存じでしょう。
しかし、不動産投資の場合は実質的な経営をスタートする前にも数種類の税金が必要になることはご存じでしょうか?
不動産投資を始めるときに必要な4種類の税金
インカムゲインの不動産投資に関係してくる税金と言えば、どのような種類のものを想像するでしょうか?
もうけがあったときにかかってくる所得税。
土地や建物を持っているだけで納めなければならない固定資産税。
大半の方がイメージされるのはこのあたりの税金かもしれません。
ですが、冒頭でも述べたように不動産投資をスタートさせるときにも必要になってくる税金があります。
それは以下の4種類です。
不動産取得税
「アパートにしろ、マンションにしろ、一軒家にしろ、まず自分で物件を所有(取得)する。そのうえで当の物件を貸して家賃収入を得る」
これがインカムゲイン方式の不動産投資の基本ですよね。
そして、この物件を所有する、すなわち自分のものにするときにかかってくるのがこの税金です。
税額は固定資産税評価額をもとにして決まり、通常は登記が終わってから半年くらいで管轄の都道府県から通知書が送られてきます。
ただし、この税金には特例制度(特別控除)が設けられており、新築アパートなどの場合は条件さえ満たしていれば納めなくていいケースも珍しくありません。
印紙税
アパートやマンションを建てたり購入したりするときには業者との間で契約書を交わすことになります。
また、銀行などでローンを組む場合も同様でしょう。
このとき、収入印紙を買って契約書に貼るのですが、これが印紙税の納税に該当します。
なお、契約書を一部だけ作り当事者の一方はその写しを保管するというケースでも、直筆の署名がしてあったり印鑑が押されていたりする場合には、写しのほうにも印紙が必要となりますので注意が必要です。
登録免許税
物件が正式に自分のものとなるのは「所有権移転登記」という手続きが完了した時点です。
その手続きをするときに必要となるのがこの税金で、一般的に物件を買ったほうが負担することになっています。ただし抵当権抹消のための登記の費用は売主負担になります。
なお、この手続きは税と手数料を一緒に預けて司法書士にやってもらうというのが一般的です。
消費税
最後の4種類目は、日常生活でもおなじみの消費税です。
これは物件の購入費用、設計・建築費用、仲介手数料などにかかってきます。
ただし、購入費用のうち土地の部分についてはかからないことになっています。