アパートのトラブルで上位に入ってくるものに「騒音問題」があります。
だれもが、快適に過ごしたいと願っているのにも関わらず、騒音トラブルは後を絶ちません。そこで、今回はトラブルの原因や対策方法について見てみましょう!
・騒音はどこから?
騒音を防ぐためには、まず騒音がどこから聞こえているかの原因を知る必要があります。アパートの外であれば、大通りや高速道路、線路が近いために車や電車、踏切の音が聞こえたり、振動が部屋に響く場合もあります。
また、近くに公園やコンビニがある場合は、時間によって人が集まり話し声やボールの音が響く場合もあります。期間が限られるとはいえ、近所の工事の音でテレビの音すら聞こえなくなったという経験をした人もいます。
また、アパート内の騒音で多いのは、隣や上の階の人の声や子供の足音です。ドアの開閉の音が気になる部屋もあります。夜中でも音楽が鳴り響いているという問題や、また、アパート内外を問わず、ペットの鳴き声が騒がしい、エアコンの室外機やガス給湯器などのモーター音や、ヒールなどの音の響く靴でのアパートの階段の上り下りも部屋に響く場合があります。
このように騒音の原因はアパートの内外問わず聞こえてきます。どこから聞こえてくるかを把握することから騒音対策が始まります。
・騒音を防ぐ構造にする
建物のオーナーの立場から騒音対策を行うのであれば、防音性の高い構造でアパートを建てることがポイントとなってきます。防音性を求めるのであれば鉄筋コンクリート造で建てることが良いですが、実際アパートの構造で多いのは木造か軽量鉄骨造です。新築であれば、防音性の低い軽量鉄骨造は避けましょう。
ちょっとした音でも振動を伝えやすく、響いてしまいます。木造で建てるのであれば、気密性の高い2×4工法で建てたり、断熱材を入れることで、アパート内外の騒音を防げます。外からの騒音を防ぐためには、防音サッシや防音ガラスをつけるという方法もあります。
もし土地から選ぶのであれば、騒音トラブルはアパートにとって大ダメージとなるので、周りの施設や交通量も考慮に入れるようにしましょう。
同じ土地でもアパートを立てる場所や方向を変えるだけでも防音を配慮した建て方ができるはずです。オーダーアパートで建てるなら、オーナーが防音の点でも細かい配慮が出来ます。
騒音をシャットダウンする部屋づくり
では、入居者の立場であればどうでしょうか?立地条件を考慮しましょう。昼は静かなところでも、夜は騒音が聞こえる場所もあります。時間を変えてアパートを見に行くのは効果的です。
また、部屋選びに関して、一番音に悩まされないのは最上階の角部屋です。アパートの階段近くを避けることや、隣人、住人にどんな人が住んでいるかも、入居を決める前に確認して見極めておくのは実際的な方法です。
では、既に入居しているアパートの騒音対策にはどんな方法があるでしょうか?
外の騒音を防ぐ場合は遮音カーテンやカーテンを2枚つけて外からの音を遮断するのは効果的です。隣の音を聞こえないようにするために、背の高い家具を仕切り壁に配置するだけでも防音性が高まります。
また、オーダーメイド賃貸であれば、サッシを防音ガラスにかえたり、壁に吸音パネルを使うという方法もあります。
・まとめ
アパートの内外問わず、騒音トラブルの原因があります。騒音対策するためには、まず音の発生元を見つけて下さい。それが、外か内からかによって対策方法も変わります。また、アパートオーナーであれば、騒音トラブルを事前に防ぐために新築で建てる際に、構造や建材を考慮しましょう。
入居者も、騒音対策の方法は色々とあります。オーナーがオーダーで建てる場合も、オーダーメイド賃貸に住む場合、もそれぞれが騒音対策を行うことで、防音効果をアップさせることが出来ます。
そして、何よりも地域や入居者の一人ひとりが騒音の原因にならないように心がけることが重要です。