はじめに
近年、アパート投資が注目を集めています。
特に、オーダーメイドアパートを建築し、それを経営していくスタイルが人気です。
そこで今回は、このオーダーメイドアパートの魅力を紹介した後、市街化調整区域にオーダーメイドアパートの建築が可能かどうかというテーマを考えてみたいと思います。
オーダーメイドアパートの魅力
オーダーメイドアパートの特長は、何と言っても建築における自由度の高さにあります。
大手メーカーの作る規格品的なアパートの場合、設計の大部分は標準化されているため、自由度はそれほど高くありません。
しかし、オーダーメイドアパートは違います。
その名の通り「オーダーメイドで」アパートを作り上げていくので、オーナーの要望をふんだんに取り入れることができるのです。
そのおかげで、自分好みのデザインにすることが可能になるというわけです。
また、規格品的なアパートでは採用できないような設計・設備も導入しやすいので、競合物件との差別化も効果的に行うことができます。
市街化調整区域にオーダーメイドアパート建築は可能?
このように魅力的なオーダーメイドアパートの建築を市街化調整区域で行うことは可能なのでしょうか?
市街化調整区域って何?
そもそも、この区域とはどのようなものなのでしょうか?
簡単に言うと、これは「街にすることを当面見合わせる区域」のことです。
このため、この範囲内に建物を作ることは原則として認められません。
では、なぜこのような区域が設けられているのでしょうか?
もし、このような区域を設けず、無条件に開発を認めた場合、自然環境が無秩序に破壊されてしまう恐れがあります。
また、農業用地も失われてしまうかもしれません。
そうなると、私たちの生活にも大きな影響が及んでしまうことでしょう。
そういった事態になることを防ぐ目的でこの区域が設けられているのです。
オーダーメイドアパート建築は可能?
したがって、市街化調整区域でオーダーメイドアパートを建築することはかなり難しくなります。
通常のアパートであれば、許可が下りる可能性は低いと考えられるでしょう。
ただし、少し工夫をすれば話は変わってくるかもしれません。
自治体によっては、高齢者向けの施設であれば建築を認めているケースも少なくないからです。
このため、通常のオーダーメイドアパートではなく、サービス付き高齢者向け住宅のような形であれば、建てられる可能性は出てくるかもしれません。
最後に
いずれにしても、市街化調整区域に建物を作るには管轄自治体と打ち合わせをして許可を得る必要があります。
しかし、経験のない一般人がいきなりこれらのやり取りをするのは少し難しいかもしれません。
そのため、まずは、信頼できる業者に相談してみることをおすすめします。