はじめに
オーダーメイドアパートの建築方法には木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造などの選択肢があります。
この記事では、上記のうち木造のメリットについて考えていきます。
木造建築のメリット
それではさっそくオーダーメイドアパートを木造で建築することの具体的なメリットを見ていきましょう。
建築コストの低さ
第一番のメリットはやはりこの点でしょう。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造の場合、建築費用は坪当たりで80万~120万円といったところが相場です。
一方、木造だと50万~100万円が相場になります。
このように、木造のオーダーメイドアパートは、鉄骨造や鉄筋コンクリート造に比べて建築コストを低く抑えることができるのです。
さらに、木造の場合は維持費や修繕費も割安な傾向があります。
これらのコストを低く抑えられるおかげで家賃も比較的安めに設定できるので集客もしやすくなります。
また、初期コストを低く抑えられるので、比較的少なめの自己資金で建築できる点もメリットと言えるでしょう。
税金が安い
木造のオーダーメイドアパートの場合、鉄骨造や鉄筋コンクリート造に比べて固定資産税評価額も安くなります。
その結果、当然のことながら、固定資産税や都市計画税などの税金も安くなります。
建築の自由度が高い
建築の自由度という面でも木造は優れています。
オーダーメイドアパートの特長の一つはオーナーの希望を取り入れやすいということ。
木造であれば、オーナーの要望を取り入れた建築をできる可能性がさらに高くなるということです。
湿気対策をしやすい
この点も木造でオーダーメイドアパートを建築する大きなメリットです。
木製の建材には余分な湿気を吸い取ってくれるという特長があります。
これが湿気対策に大きなアドバンテージとなり、特に梅雨や夏の多湿時には威力を発揮します。
そのおかげでカビやダニの発生を抑える効果も期待できます。
近年はアレルギーに悩む人も多くなっているので、この点は集客の際にもメリットになるでしょう。
ところで、木造は通気性がよい分、エアコンの効きが悪くなることを心配される方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、最近ではこういった弱点をカバーする工法も開発されているため、以前に比べればかなり改善されてきています。
このため、それほどの心配をする必要はないでしょう。
最後に
木造のオーダーメイドアパートと言えば耐震性のことが気になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この点に関しても近年は技術がかなり進んできており、それなりの強度を確保できるようになってきています。
このように以前の弱点がかなり克服されつつある現在、木造でオーダーメイドアパートを建築することには大きなメリットが存在します。
特に部屋数のそれほど多くない小規模なオーダーメイドアパートにおいては、木造で建築することを検討してみる価値は十分にあると言えるでしょう。