はじめに
世界に一つしかないオーダーメイドのアパート建築。
大手のハウスメーカーなどが作るいわば「既製品」とは違い、オーナーの好みを反映したアパートを建てることができるとあって人気を集めています。
「どうせイチから建てるのであれば、どこに行っても見かけるようなおもしろみのないアパートではなく、オリジナリティあふれるアパートのほうがいい」と考えるオーナーさんも少なくないはずですよね。
ところで、実際のオーダーメイドアパート建築はどのような流れで進んでいくのでしょうか?
今回はその点について説明していきたいと思います。
オーダーメイドアパート建築の流れ
オーダーメイドアパート建築は、下調べ→設計→着工→引き渡しという流れで進んでいきます。
以下でひとつずつ見ていくことにしましょう。
下調べ
これはアパート建築に限った話ではなく、ふつうの家などを建てる際にも同じことですが「いきなり工事に入る」なんてことはしませんよね。
あらためて境界を確定させたり、土地の広さをきちんと把握するために測量を実施したりするのが一般的だと思います。
また、周囲に設置された電線やガス管などの確認も行うことでしょう。
オーダーメイドアパート建築でも、まずこれらの下調べを行います。
さらに、施工費用や入居者の需要の有無などもしっかりと下調べする必要があります。
設計
次に設計図を制作します。
オーナー側の希望や理想などは、このときにしっかりと業者側に伝えるようにしましょう。
この段階では、パース(透視図)を作ってアパート全体の完成像を立体的にイメージすることもあります。
また、部分ごとの色や素材なども決めていきます。
着工
設計図が完成し、どのようなアパートを建てるかが具体的に決まればいよいよ着工です。
ただ、その前に管轄の地方自治体や消防署など公的機関へ各種届け出を行って、必要な検査などがあればそれを受け、建築許可を得ておかなければなりません。
また、周辺の住民に対して工事着工の挨拶を行い、工事の内容やスケジュールを説明しておく必要もあります。
それが済めば、ようやく基礎・外装・内装という感じでアパートの建築工事が進んでいくことになります。
引き渡し
建設工事が終わり、アパートが完成したら、公的機関による検査を受けます。
それをパスしたら、オーナー立ち合いで各部のチェックを行い、問題がなければいよいよ引き渡しという運びになります。
最後に
今回は、オーダーメイドアパート建築の流れについて説明してきました。
なお、アパートが完成しても住んでくれる人がいなければ話になりませんよね。
入居者の募集はアパートが完成してから行うよりも、工事中に行っておくほうが空室期間を短めにすることができるのでおすすめです。
家賃設定などとも合わせて計画の段階でしっかりと考えておくようにしましょう。