【はじめに】
オーダーメイドアパートをつくるとき、単身向けなのか2人暮らしの同居人向けなのか、それともファミリー向けなのかで、部屋の必要なスペースや間取りが変わってきます。
快適な住環境を送るためのお部屋のスペースとはどのくらいでしょうか?
この記事では2人暮らしに必要な部屋のスペースや間取り、契約の上での注意点などをご紹介して行きたいと思います。
【快適な生活空間をつくるための居住スペースとは?】
国土交通省は、豊かな住環境と多様なライフスタイルに対応した「誘導居住面積水準」という基準を定めています。都心部とその周辺地域の基準では単身者が40㎡となり、2人以上では人数に応じて次の式で求めることができます。
20m2×世帯人数+15㎡=55㎡
この式で計算しますと、都心部やその周辺地域の2人世帯の快適な住居スペースの目安は、55㎡となります。
【2人暮らしで同居人がいるときの理想的な間取りとは?】
2人暮らしの同居人がいる場合の最低限の間取りは1DK以上といわれています。
近年は共働き世帯が多く、それぞれの趣味の時間を楽しみたいご夫婦も多いようですので、寝室とくつろぎの空間であるリビング、食事をするためのダイニングキッチンを分けて、それぞれの空間に目的性をもって使用することが理想的だと思います。
【世帯向け物件を成功させるポイントとは?】
世帯向けのアパートを提供する利点として、ロングバリュー(長期にわたり居住する可能性が高く、安定した家賃収入が見込めること)にあります。
世帯向けのお部屋の場合、居住人数は3人から5人となり、間取りは3DKから4LDKがおすすめです。また、お子さんがいる世帯を想定した場合、各エリアごとの「校区」といわれる小学校などの通学対象地域に着目することもおすすめです。
さらにファミリー層が注目する「安全性」「快適性」「家事支援の設備」を重視したお部屋を提供していくことが重要です。
【まとめ】
この記事では、2人以上の同居人のいる世帯に向けて、「快適なお部屋スペース」や「適切な間取り」「ファミリー世帯が注目する住環境や設備」についてご紹介しました。
建物の立地によってターゲット層も異なるかと思いますが、世帯向けのお部屋の提供は、長期滞在が望めて安定した家賃収入も見込める可能性があり、ファミリー世帯をターゲットにするのであれば、長く快適に過ごせる環境づくりが重要となってきます。
さらに地域の特性を見極めて、「防犯性」「子育て支援」「高齢者向け賃貸」など、地域のニーズに合った居住空間を提供していくことが重要です。