はじめに
新型コロナウイルスの流行により会社からの給料だけではやっていけない世の中になりつつありますよね。
そんな世の中だからこそ副業としてアパート経営を始めたいと思っている人も少なくないでしょう。
もし、本気でアパート経営を始めたいと思っているなら確定申告についてしっかり情報収集することをおすすめします。
確定申告は所得税額をはっきりさせるために行うものですが、ちゃんとした知識を持っていないと損をしてしまいます。
ですから、今回は基本的な話をしていきます。
青色申告をしない理由はない?
先ほども話しましたが、確定申告は所得税額を正確に出すために行います。
主に個人事業主やフリーランスの人が自ら規定の書類に記載をし、税務署にその他必要書類を添えて提出します。
ただし、副業としてアパート経営をしている場合、会社員であったとしても行う必要があります。
確定申告には青色と白色の2種類があります。
「手間はかかるが特典が多い方」と「楽ではあるが特典がほぼない方」とに言い換えられます。
青色は、手間はかかるが特典が多い方です。
何に手間がかかるかというと帳簿の記載です。
青色申告をするには、複式簿記を採用しなければなりません。
複式簿記は借方と貸方に分けて記録する方法です。
預金口座からお金を引き出したとして、借方と貸方の両方にお金を引き出したことを記録します。つまり、厳密な帳簿を作成するため手間暇がかかるのです。
しかし、手間がかかる分多くの特典が受けられます。
まず、複式簿記を採用したことで控除が受けられます。
2020年度分から従来通りの書類提出だと55万円、電子申告だと65万円の控除額となっています。
次に事業に専従する人の給与を全額経費にできます。
それから、最大3年赤字を繰り越すことが可能。
この特典により初年度100万円のマイナス、翌年度に100万円のプラスとなったような場合、翌年度の確定申告の際に初年度のマイナスと翌年度のプラスを相殺することができるのです。
結果として、所得税を抑えることができます。
これは開始当初に赤字となりやすいアパート経営にとってはありがたい特典といえます。
一方、白色申告は帳簿の記載が簡易的でいい代わりに今あげたような特典はほぼ受けられません。
このような差を考えると、アパート経営を始めるなら確定申告は青色申告をするべきでしょう。
経費は経営に関わるものだけ
確定申告では、どこまでが経費となるかがよく悩みとしてあがります。
アパート経営だと経営に関係したものだけが経費として認められます。
ですが、ネット通信のように仕事と私的な利用とが混在するようなものの場合は、その割合を考えることになるのですが、慣れないうちは判断が難しいかと思います。
そのため、そのような場合は税務署や税理士に相談することをおすすめします。