はじめに
親が経営していたアパートを代替わりで受け継いだ場合、そのまま経営していく、あるいは売却するなどいくつかの選択肢があります。
しかし、古くなったアパートをそのまま何も手を付けずに経営していくのは、建物の陳腐化やそれに伴う空室率の上昇といったリスクがあり、あまり得策とは言えません。
一方、建て替えを行うのにはかなりの予算がかかります。
とは言うものの、親が経営していたアパートに愛着があるので簡単には売りたくない、という方も少なからずいらっしゃることでしょう。
このような場合、どうやって経営していくのがよいのでしょうか?
親から受け継いだアパート、どうやって経営する?
こういった場合の選択肢としてはやはりリフォームやリノベーションを行って、設備を改善することが王道の策になってきます。
問題は、どの部分に手を付けるかということですが、予算的に許されるのであればやはりアパート全体にまんべんなく手を入れるというのが理想です。
まずは外観。
見た目からして古くてボロボロのアパートでは、なかなか集客は難しいでしょう。
内覧までに至らず、広告の写真だけで敬遠されてしまう可能性もあります。
外からの見た目は、ユーザーの第一印象に大きく影響を与える要素となりますので、できるだけきれいにリフレッシュしたいところです。
次に、共用部分。
エントランスや通路など入居者誰もが使う部分ですね。
築年数の経ったアパートではこういった部分が薄暗く、そして見た目にも古さを感じさせる場合が多いものです。
一方で、これらの部分は外観と同じくユーザーの第一印象にかなり影響を与えます。
改善のポイントはできるだけ明るくすること。
それだけで印象はかなり違ってきます。
また、オートロックや宅配ボックスといった新しい設備を思い切って導入することも非常に効果的な手段となるでしょう。
そして、個々の部屋の内装。
床や壁紙を新しいものにするだけでかなり印象が変わります。
また、台所やバス・トイレといった水まわりの設備を更新するというのも、部屋のイメージをアップさせることにつながる有効な手段です。
ところで、新築でそのアパートを建てたときと現在とでは、周囲の環境が異なっているケースもありますよね。
地域によっては、新築当時は一人暮らしの需要がメインだったけれども、街の様子が変わって現在ではファミリー層のほうが多いなどというケースもあるでしょう。
また、逆のケースもあるかもしれません。
そのように、周囲の環境の変化により需要が大きく変わっているようなケースでは、ただ単に部屋をきれいにするだけでなく、需要にマッチした間取りに作り替えるというのも非常に大切かつ有効な策となってきます。
したがって、古くなったアパートに手を付ける前にまずは周囲の環境を分析し、現在の需要をしっかりと把握することも重要です。
最後に
アパートのリフォームではその工事をどこに頼むかということも大切。
アパートの建築やリフォームの実績が豊富な業者を選ぶようにしましょう。
特に、周辺の需要をしっかりと把握するためにも、地域の事情に明るい地元密着型の業者を選ぶことをおすすめします。