はじめに
数ある不動産投資術の中でもリスクリターンともにミドルクラスで「ちょうどいいくらいの投資」として人気を集めているアパート経営。
ストレートな表現ですが、アパート経営ってどれくらいもうかるのでしょうか?
もっと簡単に言ってしまうと、手取りはどれくらいあるのでしょうか?
ただ、ひと口にアパート経営と言っても、それなりの部屋数があるアパートを複数所有し本格的な「大家さん」業として行っている人もいれば、サラリーマンをしながら副業として比較的小さな規模のアパートを経営している人もいます。
今回は、後者のパターンを例にとってどれくらいの手取りがあるか見てみることにしましょう。
アパート経営の手取り額
はじめに、手取り額を計算するために必要な項目を考えてみましょう。
まずは家賃収入。
これがなくては、アパート経営は成り立ちません。
入ってくるほうのお金としてはこの家賃収入がほとんどの割合を占めることになるでしょう。
次に出ていくほうのお金。
こちらのほうはいくつかの項目が考えられます。
一つ目は経費。
副業としてアパート経営をするのであれば、入居・退居の対応や清掃といった物件の管理を自分で行うというのはなかなか難しいですよね。
ほとんどの場合、業者に依頼することになるでしょう。
そうなると、当然そのための費用が掛かることになります。
また、火災保険や地震保険といった保険の費用も必要になってきます。
さらに、各種の税金も支払っていかなくてはなりません。
経費としては以上のような項目が考えられます。
出ていくほうのお金の二つ目はローンの返済。
サラリーマンの副業としてアパート経営をする人の場合、一括現金払いでアパートを購入するなんていう人はそうそういませんよね。
金融機関でローンを借りることになるのがふつうでしょう。
したがって、ローンの返済も計算に入れておかなければなりません。
項目がそろったところで、いよいよ実際の金額をシミュレーションしていきましょう。
まず家賃収入。
今回は6部屋のアパートを所有しているケースで考えてみます。
家賃は当然間取りによっても変わってきますが、ここでは2DKの物件で月8万円とします。
これが満室と仮定すれば月に48万円、年間で576万円の収入です。
次に経費、
これはだいたい収入の15~20%が目安となりますが、ここでは間を取って17.5%で計算し、およそ100万円という数字が出ます。
そして、ローン返済。
一般的には家賃収入の50%以下が安全な目安とされていますので、ここでも50%とします。
したがって288万円がローンの返済額です。
以上を合算すると、
576万-100万-288万
で、年間188万円(月15.7万円)が手取り額ということになります。
まとめ
今回計算した数字はあくまでも仮のシミュレーションであり、実際にはさまざまな要因により金額は上下します。
実際には、ひと月当たり10万円から20万円の間というケースが多いと思われます。
サラリーマンの副業としてアパート経営を行う場合、本業の収入以外にこれだけの手取りが見込めるというのは、かなり魅力的ではないでしょうか。